アメリカンフットボール(*)を活用して二つの活動を行なっています。
①病気の子ども達とその家族を支援する活動。
②病気で入院している子ども達と外の世界を繋ぐ活動。
(*)アメリカンフットボール・フラッグフットボール・車いすアメリカンフットボール
ボランティア先進国カナダのように、病気の子どもひとりに30人のボランティアがついている状態を作ることを目指しています。
そうすることで、病気の子どもとその家族の毎日の生活をサポートすることができます。
カナダの病院のベースにある考え方は、病院は市民の協力があってQOLが向上するということです。
「ファミリーセンタードケア」といって、患者と家族を中心にした医療が徹底しています。患者経験者が「ファミリーアドバイザー」という役割を担い、自分たちの経験をもとに病気の子どもとその家族を支援しています。
ボランティアは自ら積極的に動いています。病院の中にきょうだいのためのプレイルームを作って、そこに保育士をおいたり、そのための資金集めを専門にするボランティア団体があったりと、日本では考えられないほど様々な役割を持ってボランティアが活躍しています。
日本では入院している子どもとその家族の入院生活を、きめ細やかにお世話するまでには、至っていません。
長期入院が必要な子ども達は、通学していた学校から、院内学級に転校しなければなりません。
友達との関係が切れてしまいます。
高校生以下の子どもは小児病棟に入れないので、友達はお見舞いに来ることができません。
入院している子ども達にとって、最も辛いことは、病気や治療ではなく、変化の無い毎日が暇なことです。
定期的に訪れる遊びのボランティアの活動を楽しみに待ってくれています。
日本の病院ボランティアは、1963年に大阪市にある淀川キリスト教病院からはじまりました。病院ボランティアと私たちの活動をご理解して頂けるようにビデオを作りました。
アイオワ大学のキニックススタジアムの隣には、大きな小児病院が建っています。
入院している子ども達は、その最上階から試合を観戦することができます。
第1クオーター終了時にプレイヤーと観客は、病院の最上階にいる子ども達に向かって手を振ります。
2020年春、新型コロナ感染拡大により小児病棟内での活動がストップしました。そのため、病室と外の世界を繋ぐツールとしてアメフトのゲームを作りました。開発に1年をかけ、2022年からこのゲームを入院している子どもたちに届けています。その遊び方を解説したビデオです。